ないものねだりよりも、あるもの磨き(絵本動画)

タイトル:ないものねだりよりも、あるもの磨き。

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  1. はじまりのもり
    やわらかな朝の光が、森をそっと照らします。葉っぱのすき間からこぼれる光に、小さなカメのコロが目を
    さまします。
    「今日も、みんなに会いに行こう」
    コロはのんびり、でもうれしそうに歩きはじめました。
  2. うらやましいな
    森にはたくさんの仲間がいます。リスのリリは、木のてっぺんまであっという間。ウサギのピョンは、ぴょ
    んぴょん速く走れます。
    「いいなあ、ぼくもあんなふうにできたらなぁ…」
    コロはうつむいて、自分の足を見ました。「ぼくには、すごいところなんて、あるのかな?」
  3. ひかる小石
    森の奥で、コロは小さな光を見つけました。葉っぱの下に、ひとつのきれいな石が光っています。
    「こんにちは、カメくん」
    ふしぎなことに、石が話しかけてきました。
    「君には、君にしかない力があるよ」
    コロはびっくり。「ほんとうに?ぼくには何があるの?」
  4. あるものさがし
    その日から、コロは“じぶんのあるもの”をさがしはじめました。
    おもたいけれど、つよいこうら。しずかに話をきける、やさしい心。
    そして、どんなにゆっくりでも、ぜったいにあきらめない足どり。
    コロは少しずつ、自分のことを好きになっていきました。
    1
  5. たいへんな日
    ある日、大雨が森にふりました。川の水があふれて、道がぬかるみになってしまいました。
    仲間たちはあわてて逃げたけれど、大切なものを森に置いてきてしまいました。
    「どうしよう……だれも、もどれないよ」
  6. コロのちから
    そのとき、コロが一歩前に出ました。
    「ぼくにまかせて」
    コロはこうらに荷物をのせて、ゆっくり、でもしっかりと歩きました。雨でぬかるんだ道も、こわくなかっ
    たのです。
  7. ありがとう、コロ
    「コロがいてくれてよかった」
    「やっぱり、コロにはコロのすごさがあるんだね」
    みんながにっこり笑います。
    コロはちょっと照れくさそうに笑って言いました。
    「ぼく、もう“ないもの”ばかり見てないよ。あるものを、大切にしていくんだ」
  8. おわりのもり
    夕やけが森を金色に染めます。コロは今日も、のんびりと、でも自信に満ちた足どりで歩いていきます。
    ないものねだりよりも、あるもの磨き。
    コロの歩く道に、小さな光がきらきらとつづいていました。

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